オロナインはニキビ・吹き出物におすすめ！効果や成分を解説

ニキビと一言でいっても、原因やできる場所によって、いくつかの種類があります。まずは、ニキビの種類となぜできるのか？といった原因をおさらいしましょう。

思春期になると、皮脂腺の活動が盛んになり、皮脂が過剰に出やすくなります。すると、その過剰な皮脂が毛穴をふさぐことで、ニキビ菌が増殖して炎症を起こすとニキビになるというわけです。そのため、皮脂が出やすいおでこや鼻周りにできやすい傾向があります。

思春期ニキビは炎症のある赤ニキビになりやすく、さらに膿がたまった黄ニキビへと悪化することもあります。

一方で、大人ニキビの原因は、ホルモンバランスの乱れ・不規則な生活習慣・睡眠不足・食生活の乱れ・ストレス・肌の乾燥など、実にさまざま。原因が複合的なことも多いので改善が難しく、繰り返しできるニキビに悩む人も少なくありません。

できやすい箇所も思春期ニキビとは異なり、頬やあご、フェイスラインなどにできやすい傾向があります。

背中も皮脂腺が多い部位なので、毛穴がつまりやすくニキビができやすい部分の一つです。服の摩擦や、ゴシゴシこすり洗いをするなどの行為が刺激になることもあります。また、シャンプーのすすぎ残し、肌の乾燥、食事、ストレスなど、原因は複合的です。

夏に背中が空いた服を着ると目立ってしまうことも。

マスクをつけていると、ニキビが増えたり悪化したりすることがあります。原因の１つはマスクの付け外しの際の摩擦です。また、マスク内の蒸れも原因の一つで、高温多湿の環境はニキビの原因菌が繁殖するのに好都合の環境になるためです。

さらに、マスクを外すとその水分が蒸発し、同時に角質層の水分も蒸発してしまうので、乾燥が進むのもニキビの原因となります。

ニキビの正しいケア法については以下の記事もおすすめです！

角栓はニキビの始まり？正しいケア方法と予防方法でツルスベたまご肌を手に入れよう♪

オロナイン（オロナインH軟膏）は大塚製薬から発売されている皮膚疾患・外傷治療薬の軟膏です。その効果効能を公式サイトで確認してみると、

• ニキビ
• 吹出物
• やけど(軽いもの)
• ひび
• しもやけ
• あかぎれ

などが記載されています。つまり、ニキビに効果ありということ！

オロナインの主成分はクロルヘキシジングルコン酸塩という成分で、殺菌作用があるので雑菌の増殖を抑える効果が期待できます。ニキビの主な原因はアクネ菌などの菌が増えることによる炎症なので、この主成分の殺菌作用によりアクネ菌の増殖を抑え、ニキビの悪化を防いでくれるというわけです。

それだけではなく、クリームによる保湿作用によって肌を潤いで守ることもできます。しっかり保湿することで、肌のバリア機能を守ってくれるでしょう。

以上から、オロナインはできたての白ニキビや、炎症が起こったばかりの軽めの赤ニキビには一定の効果が期待できるといえます。症状が軽い場合、オロナインを塗ってそっとしておけば治るケースもあるでしょう。

オロナインは万人におすすめかというと、そうではありません。肌質的に合わずに赤みが出たり、かゆみ、腫れが出てしまったという場合はすぐに使用を中止しましょう。肌が弱い方はこういった症状が出る場合もあるので、注意が必要です。肌に違和感を覚えたり、肌症状が出たりしたら、すぐに使用を中断してください。

また、炎症を起こしているような赤ニキビや、もっと悪化してしまい膿がたまっているような黄ニキビには使用をおすすめしません。なぜかというと、先述したオロナインの主成分である「クロルヘキシジングルコン酸塩液」は殺菌作用はありますが、消炎作用はないからです。そのため、ニキビの初期状態である白ニキビや黒ニキビでの使用が推奨されます。

ニキビにお悩みなら、最近注目のニキビパッチもおすすめです。貼るだけでニキビを外部刺激からカバーしてくれて、上からメイクできるものもあります。気になる方はチェックしてみてくださいね。

ニキビパッチのおすすめ10選【韓国人気や日本で買えるアイテムも】効果や使い方を徹底解説

早く治したい一心でオロナインをたっぷり塗る、というのは逆効果になるかもしれないのでやめましょう。塗りすぎてしまうと毛穴を塞ぐことになり、かえってアクネ菌の増殖を手助けしてしまう可能性もあるからです。

また、オロナインをニキビ以外の部分に予防的にたくさん塗るのものNGです。主成分である「クロルヘキシジングルコン酸塩液」は殺菌作用があるので、アクネ菌だけでなく健康な肌を保つためによい働きをしてくれている皮膚常在菌までも殺菌してしまう可能性があります。

すると、肌のバリア機能が弱まってゆらぎやすくなったり、紫外線や花粉、ほこりなどの外部刺激に弱くなったりしてしまいます。あくまでも医薬品ですので、ニキビがある部分に少量を塗るのが正しい使い方です。

では次に、オロナインを使用するタイミングついて説明していきます！

オロナインをニキビに使用する場合、いつもどおり洗顔・化粧水・乳液と基本のスキンケアを行ってから患部に塗布します。

洗顔は、肌への刺激を最小限に抑えるため、洗顔料をよく泡立てて弾力のある細かい泡を作りましょう。泡立てネットを使うのもおすすめです。作った泡を使い、皮脂が多いTゾーンから順に、直接顔に触れるのではなく泡のクッションで洗うイメージでとにかくやさしく洗いましょう。

すすぐ際は、熱いお湯だと皮脂を落とし過ぎて乾燥を招いてしまうので、34℃～36℃のぬるま湯でしっかりとすすぐことが大事。また、洗顔後は清潔なタオルかティッシュで水分をおさえるように拭きます。ゴシゴシこするのはNGです。

大人ニキビのおすすめの洗顔料については以下を参考にしてみてください♪

大人ニキビの予防におすすめの洗顔料16選！原因や洗顔方法なども紹介

ニキビ肌向けの化粧水選びは、以下の3つのアプローチで選ぶことができます。

1. 皮脂対策
2. 角質・毛穴対策
3. アクネ菌対策

①皮脂対策としては、テカリが気になる方はさっぱりしたものを選びがちですが、乾燥していると潤いを補おうと皮脂が過剰に分泌されていることもあるので、保湿を重視した化粧水を選ぶのがおすすめです。

②角質・毛穴対策には、古い角質を除去し、潤いで毛穴を目立ちにくくするタイプの化粧水が有効で、ビタミンA、B、Cが含まれているものやAHA・BHAなどの角質ケア成分入りのものがおすすめです。普段からザラつきや毛穴が目立つタイプの方はこういった化粧水を選びましょう。

③アクネ菌対策には油分を避けたさっぱりとした化粧水がおすすめで、低刺激タイプであったり、ノンコメドジェニックテスト済み*の化粧水を選ぶとよいでしょう。

また、年齢に適した化粧水選びも大切です。思春期はホルモンバランスの影響で皮脂分泌が多い時期なので、さっぱりめで適度な保湿力の化粧水が合うことが多い一方、大人ニキビに関しては乾燥が1つの原因であることも多いので、保湿力が高い化粧水がおすすめです。

ノンコメドジェニックテスト済み*の化粧水について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

*全ての方にコメド（ニキビのもと）が発生しないということではありません。

ノンコメドジェニックテスト済み化粧水おすすめ14選！プチプラからデパコスまで紹介

ニキビがあるときに乳液を使うのに抵抗を感じる人もいますが、先述のとおり、乾燥由来でニキビができてしまっている場合もあるので、適度な保湿は重要です。

化粧水がしっかり肌に浸透*した後に乳液を使い、化粧水で補った水分を肌内部*に閉じ込めます。なるべく刺激を与えたくないので、乳液は手のひらで伸ばし、体温で温めてから肌にやさしくプッシュするように塗りましょう。

ニキビ肌におすすめの乳液は以下を参考に選んでくださいね♪

ニキビ肌用の乳液おすすめ14選≪プチプラ・デパコス≫悪化させない使い方や選び方も紹介！

スキンケアの最後にオロナインを清潔な指先、あるいはガーゼや綿棒などを使って、少量をやさしく塗り込みましょう。力を込めると刺激になり、ニキビが潰れたり悪化したり、治りが遅くなったりしてしまうので要注意。

オロナイン塗布後、べたつきが気になる場合はガーゼやティッシュで軽くオフしましょう。LIPSの口コミを見ると、オロナインを塗った後に絆創膏を貼るという人もいるようです。この場合、患部に触れるのを防げるという意味では有効ですが、逆に蒸れてしまう可能性もあるので注意しましょう。異常があれば量を減らすか、使用を中断してください。

また、オロナインはメイクの上からは使用できません（オロナインの添付文書に記載あり）。かならずメイク前に使用するか、あるいは一日の終り、就寝前に塗るようにしてくださいね。

SNSなどで毛穴対策として話題のオロナインパックは、実はあまりおすすめできません。まず医薬品なので、本来の使用方法ではない使い方は推奨できないということが大前提としてあります。

ラウロマクロゴールという洗浄力の高い成分が配合されていますが、必要な皮脂や角質も除去してしまい肌トラブルを招くおそれがあります。また、肌に過剰な刺激を与える可能性もあり、ニキビや毛穴トラブルの原因になる場合もあるので注意しましょう。

オロナイン以外でニキビケアにおすすめの商品をご紹介します♪

クレアラシルのニキビ治療クリームは、イオウ、レゾルシン、グリチルリチン酸ニカリウム、トコフェロール酢酸エステル（ビタミンE）の4つの有効成分が配合されていて、以下の3つの効果があります。

1. 皮脂の吸収
2. アクネ菌の殺菌
3. 赤み・はれの抑制

ニキビ治療薬には珍しい2色展開で、白色タイプは主に家での使用がおすすめで、肌色タイプは日中の外出時にニキビの赤みをカバーしながら治療することができるのが嬉しい！イオウが配合されているので、独特の香りが気になる方も。思春期ニキビだけでなく、大人ニキビにも効果があるそうなので、年齢を問わずおすすめです。

リップクリームで有名なメンソレータムのアクネケアシリーズのニキビ治療クリーム。以下の4つの有効成分配合で、赤いニキビや痛いニキビにも有効です。

1. イオウ（角質軟化・皮脂吸収成分）
2. レゾルシン（殺菌成分）
3. グリチルレチン酸（抗炎症成分）
4. トコフェロール酢酸エステル（ビタミンE誘導体）

毛穴に詰まった皮脂を吸収し、ニキビの原因菌であるアクネ菌を殺菌。赤いニキビの炎症を抑えて、悪化を防ぐという効果が期待できる成分が、これ1本に配合されているのが嬉しいところ！こちらもイオウが配合されているので、独特の香りがするようです。

特にフェイスラインにできやすい大人ニキビに着目したペアのニキビ治療クリーム。有効成分イブプロフェンピコノールができてしまったニキビの炎症を抑え、イソプロピルメチルフェノールがニキビを悪化させるアクネ菌を殺菌するという2つの効果があります。

こちらも白色のクリームですが、肌に塗ると透明になります。使用するタイミングがやや特徴的で、洗顔後すぐに使用し、その後塗った部分が乾いてから化粧水や乳液といったスキンケアを行うという順序が推奨されています。

ニキビにマイルドな効果を発揮するオロナイン。でも、残念ながらニキビ跡に直接効果はありません。ニキビ跡を消したいのであれば、化粧品等でカバーするか美容皮膚科などに相談するといいでしょう。

ただし、ニキビの早い段階でオロナインを使用することで悪化を食い止め、結果的にシミやニキビ跡ができにくくなることは期待できます。ニキビができたとき、初期の段階でオロナインを塗るというのは、有効な手段といえるでしょう。

ニキビ跡を消す方法については以下の記事を参考にしてみてください。

【医師監修】ニキビ跡（痕）を消すには？ 赤み・しみ・クレーター別に解説

オロナインは常備薬としてとてもポピュラーな存在。ニキビ以外にもいろいろな皮膚疾患の治療に使えるので、1つ持っておいて損はないでしょう。

ニキビ用の薬ではありませんが、ニキビの早い段階であれば効果を発揮してくれます。悪化したニキビには皮膚科の受診をおすすめしますが、「あ、ニキビだ！」と気付いた段階でオロナインがあれば、塗っておくと良いでしょう。

悪化して膿んでしまったニキビのケアについては以下をご覧ください。

膿でパンパンのニキビは潰していい？潰れたらどうする？ニキビの原因とケア方法も解説

また、ニキビ肌にお悩みの方におすすめの保湿クリームについては以下をチェック♪

【保存版】ニキビ肌におすすめの保湿クリーム14選｜正しい選び方や使い方を徹底解説