香水の使用期限っていつまで？劣化がわからないときのチェック方法・期限切れ香水の使い道も解説

香水には使用期限が記載されていないことがほとんどですが、実は、使用期限があるんです。この記事では、気になる香水の使用期限や香水が使用できるか確認する方法をご紹介します。できるだけ劣化させないための保管方法、使用期限を過ぎた香水の使い道などもお伝えするので参考にしてみてください。

まずは、香水の使用期限についてチェック！香水の使用期限は、開封済みなのか未開封なのかで変わってきますよ。

とくに使用期限が記載されていない場合、未開封の香水は約3年持ちます。これは日本の薬機法で「適切な保存条件の下、製造後3年を超えて性状及び品質が安定な化粧品については、使用期限や製造日の表示義務はない」とされており、化粧品カテゴリに入る香水もこれに当てはまるから。

ただし、注意したいのが「3年」というのは購入してから3年ではなく、製造されてから3年であるという点です。昔に買って未開封のまま保管しておいた香水などについては注意が必要。店頭に陳列されていた期間も考慮したうえで、3年を目安に使い切るようにしましょう！

開封済みの香水の場合は、使用期限は開封してから約1年です。開封してしまうと未開封状態の場合に比べて、酸化したり劣化したりしやすくなるので、早めに使い切るようにすることをおすすめします。

種類や使い方など香水についてもっと知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。

香水の種類と使い方、女性におすすめの人気香水14選｜香りの接続時間やオードトワレ・コロンの違いも

10年前の香水が残っていたり、メルカリで売られていたりして、使えるのかどうかわからないことがありますよね。実は、10年前の香水であっても使えるものもあります。

10年前の香水でも使えるものは、遮光性・密閉度が高いボトルに入っていたり、合成香料が使われていたりする劣化しにくい高品質な香水です。

ただし、あくまでも保管状態が良く、品質が維持されている香水であり、すべての香水が使えるというわけではありません。香水の劣化を確認する方法をこのあと紹介しますので、参考にしてみてください。

使用期限切れの香水の劣化具合を確認する方法には、以下の4つがあります。

1. 見た目・色の変化
2. 香りの変化
3. 沈殿物の有無
4. パッチテスト

それぞれの方法を詳しく紹介しますので、使用期限切れでも使える香水かどうかチェックしてみましょう！

香水の見た目や色の変化で劣化を判断する方法があります。香水にはアルコールが含まれていて、アルコールは揮発する性質があります。揮発すると色がだんだんと濃くなっていき、黄色やオレンジ色に変化するのが特徴です。

ボトルを透かして確認しても良いですが、ボトル自体に色がついている香水もあるので、ティッシュに吹きかけて確認するのがおすすめ。購入時の色よりも色が濃くなっていると感じた場合には、使用を控えた方が良いでしょう！

香りの変化で劣化を判断する方法は、ツンとした香りや油のにおいを感じないか確認すること。これらのにおいをかんじたら、使用を控えることをおすすめします。ボトルを直接嗅ぐのではなく、ティッシュに吹きかけてから香りをチェックしましょう。

ちなみに、香水の特徴として時間の経過とともに香りが濃くなるのは自然です。不快に感じるにおいや明らかに元の香りとの違和感があるかどうかを判断基準にしてみてくださいね。

沈殿物の有無で劣化を判断する方法もあります。沈殿物があるかないかは、香水のボトルを下から覗くとわかります。ボトルのなかに沈殿物が見られる場合は、カビが発生している可能性もあるため使用を控えてください。

ただし、ボトルを振って沈殿物のようなものが消える場合は、成分が固まっただけなので、使用できることもあります。逆に、ボトルを振っても消えない場合は、香水に入っている成分ではない可能性が高いといえますよ。

パッチテストとは化粧品等を塗布して肌に異常が現れないか確認する方法です。パッチテストのやり方は以下のとおりです。

1. 香水を塗布した絆創膏を腕の内側などに貼ります
2. 1時間ほど様子を見て、一旦絆創膏を剥がします
3. 写真を撮った上で、異常がなけれな再度絆創膏を貼ります
4. 48時間経過したら絆創膏を剥がします
5. 写真を撮り、1時間後の写真と比較します

1時間後と48時間後の写真を比較して、赤くなっていたり肌に何らかの異常が感じられたりした場合は、香水の使用を控えましょう。また、パッチテスト中に赤みやかゆみ等の異常を感じたら、直ちにパッチテストを中止して絆創膏を貼った部分を流水で洗ってください。

香水は使用期限を守ることはもちろん大事ですが、正しく保管することも大切です。注意したい点をいくつかご紹介します。

香水は紫外線に弱く、劣化の原因になることもあるので、直射日光を避けて保管するようにしましょう。扉付きの棚のなかや引き出しのなかなど、日光が当たらない暗所がおすすめです。

香水は温度の変化にも弱いものなので、気温の変化が少ない場所で保管するようにしましょう。最適な温度は15～25度くらいといわれています。気温がかなり高くなる窓際や、取り出したときに温度が変化する冷蔵庫などは避けて、引き出しのなかやクローゼットのなかなどで保管すると良いでしょう。

香水の揮発や酸化を防ぐために、香水瓶のフタはしっかり閉めた状態で保管するようにしてください。面倒かもしれませんが、フタは使うたびにしっかり閉めておくことをおすすめします。

使用期限が切れた香水でも、お気に入りのものなどは、捨ててしまうのがもったいないですよね。そこで、使用期限が切れた香水を再利用する方法をご紹介します。簡単なものばかりなので、気軽に試してみてください。

使用期限が切れてお肌に塗布できなくなった香水は、ルームフレグランスとして再利用できます。お気に入りの香りの香水をシュッと空間にスプレーすれば、一気に良い香りの素敵空間になりますよ。

サシェにしてお部屋やクローゼットに吊るしておくのも、余った香水を活用する良い方法です。サシェの作り方は簡単で、小さめにカットした布にリボンやひもをつけて、そこに香水を染みこませるだけです。気軽に作れるので、試してみてはいかがでしょうか。

使用期限切れの香水は、ハンカチに吹きかけてバックやポケットに入れておくのもおすすめです。ハンカチを出し入れする際にふわっと良い香りに包まれますよ。

また、名刺や手紙などの紙製品に吹きかければ、もらった相手の印象アップにつながるかも♡ ただし、ハンカチや紙製品にふきかけるときは、つけすぎないように軽くふりかけましょう。かえって不快になる可能性があるのと、シミになる可能性もあるので、注意してください。

使用期限切れや不要になった香水の使い道は他にもありますので、気になる方は以下の記事も参考にしてみてください。

そのまま捨てるのはNG！香水の正しい捨て方と不要になった香水の活用法を紹介

香水の使用期限について解説しました。基本的には、未開封で3年、開封後なら1年を目安にすることが大切です。

今回ご紹介した、香水の劣化具合をきちんと確認したうえで、肌に塗布しても大丈夫なのか判断するようにしてくださいね。また、使用期限切れの香水は捨ててしまわずに、再利用して素敵な香りを最後まで楽しんでみてください！

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