グリセリンフリー洗顔ってニキビに効果ある？【おすすめの市販アイテム13選も紹介】

グリセリンフリー洗顔とは、”グリセリン”という成分が入っていない洗顔料で顔を洗うスキンケア方法。ニキビでお悩みの肌や、毛穴のトラブルがある肌に取り入れると効果的です。

ただし、ニキビができるからといって、誰にでも合うわけではありません。グリセリングフリー洗顔について、詳しく見ていきましょう。

「グリセリンフリー」と聞くと、グリセリンが肌に良くない成分のように思われるかもしれません。しかし、グリセリンは多くの化粧品に配合されていて、保湿には欠かせない成分です。

グリセリンはもっとも古くから使われてきた水溶性の保湿剤で、化粧品の硬さや伸び、滑りを良くする働きもあり、使用感の良さを出すために欠かせない成分です。吸湿性が高く、皮膚に柔軟性やうるおいを与えてしっとりとした感触にしてくれます。

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保湿効果や使用感を良くする役割があるため、化粧品に広く使われているグリセリンですが、なぜグリセリンフリーにするとニキビ肌に良い効果があるのでしょうか？

グリセリンには吸湿性があるため、肌がベタつきやすい脂性肌の人にとっては一見良い効果がありそうに感じます。しかし、グリセリンは保湿効果が高いため、皮脂分泌を促してしまう可能性が…。そのため、脂性肌の人やニキビができやすい人にはおすすめできません。

グリセリンフリーの洗顔料を使えば、ニキビの原因となるアクネ菌の繁殖や、皮脂の過剰分泌を軽減できるので、ニキビができやすい肌の人におすすめです。

グリセリンには、微生物がある物質を栄養源として利用し、増殖できる”資化性”という性質があります。

つまり、皮脂と同様にグリセリンがアクネ菌の栄養源となり、ニキビの原因になっている可能性があるということ。株式会社サティス製薬が行った研究によると、グリセリンの資化性はほかの保湿剤に比べて群を抜いて高いという結果が出ています。

グリセリン自体がニキビの原因となってしまう可能性があるため、ニキビ肌の人はグリセリンフリーのアイテムを使うと良いでしょう。

グリセリンフリー洗顔は、過剰な皮脂分泌が原因でニキビができてしまう若年層やオイリー肌の人、メンズにおすすめです。アクネ菌のエサとなる皮脂やグリセリンをカットすれば、ニキビをつくるアクネ菌の増殖を防げます。

しかし、グリセリンフリー洗顔は、”大人ニキビ”の人には適していません。

大人ニキビの原因は肌の内部が乾燥していることなので、グリセリンフリー洗顔を使うことで肌の乾燥を助長し、大人ニキビが悪化する恐れがあります。また、大人ニキビの原因は乾燥だけでなく、ストレスや不規則な生活、睡眠不足などのライフスタイルが影響しているため、皮脂分泌を抑えることでは解決できないでしょう。

グリセリンフリー化粧品を使うデメリットは、肌が乾燥する恐れがあることです。

グリセリンフリーのスキンケアアイテムはいろいろありますが、どのアイテムをグリセリンフリーにしたら良いか迷ってしまうでしょう。その場合は、グリセリンの保湿力が肌に良い影響を与えてくれる化粧水や乳液などは選ばないこと。保湿アイテムでグリセリンフリーを取り入れると、保湿効果が足りなくなる可能性があります。

ただし、乳液を使うと肌のベタつきが気になりやすい人や、スキンケア化粧品が原因でニキビができやすくなっている人は、グリセリンフリーのスキンケアアイテムに変えるのがおすすめです。

お肌の状態を確認しながら、自分に合ったアイテムからグリセリンフリーを取り入れてみましょう。

グリセリーフリー洗顔を選ぶなら、洗浄成分や保湿成分などが自分の肌に合うものを使いましょう。間違ったアイテムを使っていると、かえってニキビが悪化したり、肌あれの原因になったりするからです。次の4つのポイントに注意して、グリセリンフリー洗顔を選んでみてください。

洗顔料で一番重要な成分が、洗浄成分（界面活性剤）です。石けん系のタイプを選ぶか、アミノ酸系のタイプを選ぶかで洗浄力や洗い上がりが変わります。

石けん系の洗顔料は、オイリーで皮脂分泌が盛んな人に向いています。

アルカリ性で洗浄力・脱脂力ともに強く、しっかりと皮脂を落とすことができるからです。刺激は比較的弱いですが、「石けん＝天然の界面活性剤だから安全」という認識は間違っていて、石けん成分は油脂をアルカリと合成して作られたもので天然成分ではありません。

石けん系の洗顔料は、固形タイプのものとは限りません。泡（フォーム）タイプやクリーム・ペーストタイプの洗顔料にも、石けん系の界面活性剤が使われています。

＜石けん系洗浄成分＞

• 石けん素地
• カリ石けん素地
• カリ含有石けん素地
• 高級脂肪酸（ラウリン酸、ミスチリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、ヤシ脂肪酸、パーム脂肪酸）　など

アミノ酸系の洗浄成分は、敏感肌の人やオイリーなのに乾燥も感じる混合肌の人に向いています。刺激が弱く、洗浄力は中程度～弱いものなど幅広くあり、洗浄力が弱いものだと洗顔後にヌルヌルとした感触が残ることがあります。

＜アミノ酸系洗浄成分＞

• 「～グルタミン酸」がつく成分
• 「～グリシン」がつく成分
• 「～アラニン」がつく成分　など

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グリセリンフリー洗顔で保湿力が下がるのを防ぐため、グリセリンに代わる保湿成分が配合されている洗顔料を選ぶことが大事。保湿成分が配合されていれば、洗顔後もうるおいをキープできます。

グリセリンの代用としておすすめの保湿成分は、ヒアルロン酸やコラーゲン、水洗いしても水分保持力が高いリピジュア（ポリクオタニウム-51、61）などが配合されていると良いでしょう。また、保湿成分のPCA－Naは、洗顔後のツッパリ感を軽減するのにおすすめです。

拭き取りタイプの洗顔料やメイククレンジングは、グリセリンフリーであっても避けるのがベストです。コットンで顔をこするため、肌の刺激となってニキビを悪化させたり、肌あれしたりする原因になります。「ニキビができたらできるだけ触らないようにする」のが、改善のための鉄則！

また、拭き取りタイプだと皮脂や汚れが肌に残ることがあるため、それが原因でニキビが増えてしまう可能性も…。ニキビができやすい人は、水（ぬるま湯）で洗い流すタイプの洗顔料のほうが適しているでしょう。

ニキビができて肌荒れしているときは肌が敏感な状態のため、できるだけ刺激を避けるのがベター。

アルコールは清涼感を出し、べたつきを軽減してさっぱりした感触にする効果がありますが、敏感な肌状態のときはアルコールが刺激になってしまう場合があります。

アルコールの他にも、着色料や香料、鉱物油などが不使用の「無添加処方」のグリセリンフリー洗顔を選ぶと良いでしょう。

まずは、お手軽に利用できるプチプラのグリセリンフリー洗顔からご紹介します。

洗浄成分は石けん系とアミノ酸系の両方を配合し、適度な洗浄力のグリセリンフリー洗顔料です。ほかにも洗浄成分として、フルーツ酸（角質ケア）、パパイン（酵素洗顔料）が配合され、毛穴のケアにもアプローチできます。

殺菌作用のある「イソプロピルメチルフェノール」、肌あれ防止には「グリチルリチン酸2K」「ヨクイニンエキス」と、ニキビケアに必要な成分がふんだんに配合された満足度の高い成分構成になっています。

高級脂肪酸を配合した、石けん系洗浄成分のグリセリンフリー洗顔料です。

ニキビの原因を防ぐ殺菌成分「イソプロメチルフェノール」、抗炎症成分「グリチルリチン酸2K」を配合しています。また角質クリア成分「酒石酸」「フルーツ酸」が、硬くなった肌を柔らかくします。ニキビだけでなく、毛穴の詰まりが気になる人にもおすすめです。

クリームタイプなので、泡立てネットを使ってたっぷりと泡を作ってから使いましょう。

数種類のアミノ酸系洗浄成分で洗い、アルコールやアレルギーを起こす可能性のある成分をカットした、低刺激処方のグリセリンフリー洗顔料です。保湿成分にセラミドを配合し、泡で肌に負担をかけずに汚れを落として乾燥も防ぎます。

皮膚アレルギーテスト済み※なので、ニキビができやすい敏感肌におすすめです。

※すべての人にアレルギーが起こらないわけではありません

グリセリンフリーの薬用アミノ酸系洗顔料です。肌あれ防止の有効成分グリチルリチン酸ジカリウム配合で肌あれを防ぎながら、もっちりとした泡で肌をこすることなく洗浄できます。

皮脂分泌調整作用のあるビタミンＣ誘導体も配合。

アミノ酸系洗浄成分を2種類配合した、シンプルな処方のグリセリンフリー洗顔料です。2種類の植物エキス「キダチアロエ葉エキス」「ハトムギ種子エキス」は、いずれも肌あれを防ぐ効果があります。グリセリン代用のBGは、グリセリンよりさっぱりとしてべたつきのない保湿成分なので、皮脂を落としすぎないもののすっきりとした洗い上がりになります。

ちょっとリッチに使いたい人は、デパコスのグリセリンフリー洗顔料をチェックしてみましょう。

温泉水を使った、泡タイプのアミノ酸系グリセリンフリー洗顔料。構成成分はたった10種類のシンプル処方で、無香料・ソープフリーの無添加処方。刺激性を排除した商品のため、生後3ヶ月から使える敏感肌向けのアイテムです。

アミノ酸系の洗浄成分を数種類配合した軽いジェルタイプのグリセリンフリー洗顔料です。皮脂抑制のはたらきがある「ローズマリー葉油」、角質ケアの働きがあるピーリング成分のサリチル酸が配合され、毛穴のケアにも適しています。軽いメイクも落とすことができる、W洗顔不要のアイテムです。

植物性精油の香りが洗顔をリラックスタイムにしてくれる一方で、香りを好まない人にはやや不快に感じる場合もあります。

炭酸で弾力のある泡が発生するアミノ酸系のグリセリンフリー洗顔料です。ポンプタイプの泡とは全く違う濃密な泡が心地よく、とにかく泡の柔らかさ、心地よさにこだわりたい方におすすめです。持続性と硬さのある泡なので、マッサージしながら使うこともできます。

植物エキスで保湿力は高くありませんが、おだやかな洗浄力と摩擦を軽減させる泡の効果で洗い上がりも乾燥を感じません。

高級脂肪酸による石けん系の洗浄成分と、アミノ酸系の洗浄成分をバランス良く配合したグリセリンフリー洗顔料です。

配合成分の「ポリクオタニウム－51」は水に流してもヒアルロン酸の2倍以上続く保湿力があり、洗顔後も長くうるおいが続きます。肌あれを抑制する成分のグリチルリチン酸2K、ヨモギ葉エキスも配合され、アルコールやパラベンフリーの低刺激設計なので敏感肌にもおすすめです。

石けん系の洗浄成分をメインに、アミノ酸系の洗浄成分も配合した、皮脂をしっかりと洗い流すタイプのグリセリンフリー洗顔料です。細かなスクラブが配合されているので、毛穴の詰まりや黒ずみをケアし、硬くなった肌を柔らかくする効果も期待できます。

抗炎症成分のグリチルリチン酸2K、肌を穏やかに整えるシャクヤク根エキスも配合されています。

男性は皮脂分泌が多いため、ニキビに悩まされている人や、皮脂分泌が多くてベタつきに困っている人も多いでしょう。ここでは、メンズ向けのグリセリンフリー洗顔料をご紹介します。

成分はカリ石けん素地のみで、身体を洗う石けんで洗浄しているのと同様のグリセリンフリー洗顔料です。脱脂力と洗浄力ともに強いので、皮脂をしっかり落としたいオイリー肌の男性に向いています。部分的に乾燥を感じる場合は、化粧水や乳液などのスキンケアでの保湿は必要です。

石けん系洗浄成分の泡タイプ洗顔料で、メントールによる、すっきりとした爽快感のある洗い上がりが特徴です。

グリセリン同様の保湿力と吸湿性のある「エチルヘキシルグリセリン」が配合されているので、完全なグリセリンフリーとはいえませんが、グリセリンの代用としてはPGが配合されていてエチルヘキシルグリセリンの配合量が少ない洗顔料です。

アミノ酸系の洗浄成分を配合したグリセリンフリー洗顔料です。アミノ酸系のなかでも比較的洗浄力のある成分を使っているので、洗い上がりのヌルヌルや皮脂が残るような感触はありません。さらっとした洗い上がりですがうるおいもキープできるので、乾燥も気になる混合肌に向いています。

ジェルタイプなので泡立ちはあまりよくありませんが、水で洗い流しやすく、すすぎはスムーズです。

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グリセリンフリー洗顔は、ニキビ対策スキンケアの一つの手段です。化粧水や乳液をグリセリンフリーにすると肌の乾燥などへの影響もありますが、洗浄成分なら影響はそれほど大きくありません。まずは洗顔料から変えてみましょう。

グリセリンフリー洗顔でアイテムを選ぶ際は、洗浄力の強さについてしっかりと成分をチェックし、自分の肌に合うものを使うことがポイントですよ。

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