油っぽい頭皮は抜け毛の原因に！頭皮の脂を抑える方法や人気の男女別頭皮ケアシャンプーをご紹介

「ひょっとして私の頭皮って油っぽい…？」「他の人より髪がベタベタしている気がする」など、油っぽい頭皮に不安を抱える人は多いです。自分の頭皮が油っぽいかどうか知るためには、頭皮の色で判断できます。

まずは、油っぽい頭皮の深刻度からチェックしていきましょう！

くすみ1つ見当たらない青白い頭皮は、過剰な皮脂や乾燥がない健康的な状態です。もし、この状態で油っぽさを感じたとしても正常なので、皮脂を根こそぎ奪うような過剰ケアは避けましょう。

黄色もしくは茶色にくすんだ頭皮は、毛穴に皮脂が詰まっている状態です。まだフケやかゆみなどの症状は出にくいですが、決して良い状態とはいえません。

ボツボツ赤い部分がある頭皮は、すでに慢性炎症が起きている状態です。毛穴から溢れ出した皮脂によって、さまざまな頭皮トラブルを引き起こしています。頭皮がかなり油っぽい時は、だいたい頭皮が赤くなっている場合がほとんど。

油っぽい頭皮は、そのまま放置しているとさまざまな頭皮トラブルを引き起こします。次に、頭皮のべたつきを放置すると起こる3つの症状をまとめてみました！

頭皮が油っぽくなると、皮脂を好む細菌が増殖します。この細菌がフケやかゆみを引き起こす原因を作っているのです。べたついた頭皮から出てくるフケは、サイズが大きく粘り気があります。

頭皮が油っぽくなると、皮脂や汗が入り混じり臭いが強くなります。頭皮は、脇や足の裏と同じくらい臭いがきつくなりやすい部位です。皮脂が毛穴に詰まることでシャンプーの時に洗いきれず、細菌の増殖を促す結果になります。

頭皮の毛穴に皮脂が詰まると、髪の毛根にダメージを与えます。そのまま洗い流さず放置してしまうと、頭皮環境が悪化して抜け毛の原因になることも…。

頭皮が油っぽい原因を5つご紹介します！

髪を洗う頻度が極端に低かったり適切に洗っていなかったりすると、頭皮が油っぽくなります。皮脂が洗い流せていないのはもちろんですが、逆に洗いすぎるのもNG。

頭皮から出る皮脂は、皮膚のうるおいを保つ役割があるので、根こそぎ取ってしまうと余分に皮脂が分泌されてしまいます。洗浄力が強いさっぱりシャンプーを使っているのにべたつきが解消されない原因は、皮脂の取り過ぎによる過剰分泌が多いです。

女性ホルモンは、皮脂分泌を抑える効果が期待できます。一方男性ホルモンは、皮脂の分泌を促すのが特徴です。女性ホルモンが減ったり逆に男性ホルモンが増加したりすると、ホルモンバランスが乱れて頭皮が油っぽくなります。

女性の場合、生理前や産後などホルモンバランスが安定しない時期は頭皮がべたつきやすい傾向があります。

普段から糖質や脂質ばかり摂取している人は、体内に脂肪がたまりやすく皮脂の過剰分泌を促す結果になります。糖質や脂質が多い主な食べ物は、「揚げ物」「パン」「牛肉」など普段食卓で見かける食材ばかりです。

ストレスを感じると、自律神経が乱れて男性ホルモンが増える原因になります。男性ホルモンが増えると、皮脂の分泌量が増加して頭皮が油っぽくなりますよ。

普段運動をしない人は、新陳代謝が悪くなるので血行不良に陥ると言われています。血流が悪くなると皮膚が乾燥しやすくなるため、体は乾燥を防ごうと余分な皮脂をドバドバ出すのです。

「運動不足は体臭に影響がある」と言われるのはこのような原因があるからなんですね。

頭皮が油っぽい人の中に、フケやかゆみ・臭いはもちろん尋常ではない抜け毛に悩まされている人が多いです。その場合、脂漏性皮膚炎の可能性があります。次に、脂漏性皮膚炎とは一体どういう症状なのか、解決策も合わせてご紹介しますね。

脂漏性皮膚炎の主な特徴は以下の通りです。

• 頭皮に赤い湿疹がある
• 抜け毛が1日200本以上
• 脂っぽい黄色い鱗屑（うろこっぽいかさぶた）が出てくる

脂漏性皮膚炎になると、皮膚に赤い湿疹ができて炎症が起きます。そして、黄色い鱗屑と呼ばれるうろこのようなかさぶたが皮膚に張り付いた状態になるのが特徴です。

また、過剰な皮脂分泌が原因で頭皮環境が悪化すると、抜け毛が大量発生します。人間は1日で50～100本程度毛が抜けるといわれていますが、200本以上抜ける場合は頭皮の状態が悪い可能性が高いです。

脂漏性皮膚炎の原因は、カビの一種「マラセチア菌」の増殖といわれています。マラセチア菌は皮脂を好物とするカビ菌で、大量の皮脂がある限り増え続ける厄介な存在です。

脂漏性皮膚炎は、一度発症してしまうと傲慢化する難しい病気です。たしかに、カビが皮膚に住み着いていたらなかなか治りにくいですよね。そのため、脂漏性皮膚炎の可能性があれば、早めに皮膚科の受診を推奨します。

脂漏性皮膚炎は、頭皮のべたつきが原因で頭皮環境が悪化して炎症が起きている状態です。こうなる前に、頭皮が油っぽくなった原因を見つけて継続的なケアをおこなうことが大切ですよ！

次に、頭皮の油っぽさに関する男女の違いについてご紹介します。

男性の頭皮は、女性に比べて油っぽくなりやすくべたつきやすい傾向があります。その理由は、皮脂の分泌を促す男性ホルモンが多いからです。しかも、ホルモンバランスが変化しやすい女性と比べてほとんど変わらない男性は、どの世代になっても皮脂量が多いままだといわれています。

皮脂量が多いと、頭皮の毛穴がふさがり栄養が送られなくなるので、抜け毛が増えます。女性より男性のほうが薄毛に悩む人が多いのは、男性ホルモンが大きく影響しているからなんですね。

世の中には、女性向け・男性向けの頭皮ケアシャンプーが販売されています。わざわざ男女別の頭皮ケアシャンプーを提供する理由は、期待できる効果が違うからです。

女性向けは、余分な皮脂汚れを落とすだけではなく、髪のツヤやうるおいを与える効果が期待できる頭皮ケアシャンプーが多いです。男性に比べて頭皮トラブルは少なくても、髪自体は傷んでいることが多いので、頭皮と髪の毛両方をケアできるシャンプーが主流ですね。

一方男性向けは、頭皮の皮脂汚れを落とすことが目的のメンズシャンプーが多いです。余分な皮脂をごっそり落とし爽快感がある洗いあがりで、頭皮のべたつきをどうにかしたい人には持ってこいでしょう。

「男性向けは洗浄力重視」「女性向けは頭皮と髪の保護重視」というのがそれぞれの頭皮ケアシャンプーの特徴です。

もし、女性が薬用のメンズシャンプーを使ってしまうと、頭皮の油を根こそぎ奪ってしまい余計に頭皮環境が悪化する可能性があります。逆に、男性が女性向け頭皮ケアシャンプーを使っても、洗いあがりが満足しない場合もあるのです。

だからといって、ヘアケアを重視したい男性が女性向けシャンプーを選んでも問題ありませんし、髪が濡れるレベルで頭皮のべたつきがひどい女性は男性向けシャンプーのほうが効果が期待できる場合もあります。

まずは、自分の頭皮の皮脂量がどのレベルなのかしっかり理解した上で、男性向けと女性向けどちらのシャンプーを使うべきか考えるようにしましょう。

油っぽい頭皮をケアするために必要な対策を3つご紹介します！

まずは、髪を正しく洗う方法を覚えることが大切です。適切な洗い方ができれば、頭皮の油っぽさが軽減できます。正しい髪の洗い方のポイントは以下の通りです。

• シャンプー前のブラッシングは必須
• 予洗いは37～39度のぬるま湯で長めに
• シャンプーは泡立ててから髪に付ける
• 爪ではなく指の腹を使って揉みこむように洗う
• 洗う時間の倍以上の時間をかけてシャンプーを洗い流す

とくに、シャンプー前のブラッシングと予洗いを確実におこなうことで、全体の汚れの8割が落ちるといわれています。予洗いは、最低でも3分以上はおこなうようにして、頭皮までしっかりすすぐように心がけましょう。

頭皮のべたつきが気になる人は、食生活を改善すれば頭皮環境がよくなります。まずは、皮脂の分泌を促す脂質や糖質が多い食べ物を控えることがポイントです。揚げ物や甘いお菓子、パンやパスタなど小麦粉を使った食品全般は少し制限してみましょう。

頭皮の皮脂バランスを保つためには、ビタミン類を摂るといいですよ。緑黄色野菜や赤み肉に含まれるビタミンAは、頭皮の新陳代謝に働きかける効果が期待できます。また、皮脂の過剰分泌を防ぐためには、果物全般に含まれるビタミンCがおすすめです。

適度な運動をおこなうことで、血流の流れがよくなり新陳代謝がアップしますよ。そうすることで、皮膚の乾燥による皮脂の過剰分泌を抑えられます。また、体を動かせば、リフレッシュするためストレス解消につながるのでおすすめです。

運動が苦手な人は、家でできるストレッチや軽い筋トレを1日10分程度取り入れるだけでもOKです。

次に、油っぽい頭皮が気になる女性向けの頭皮ケアシャンプーを3つ厳選してみました！

スカルプD ボーテの薬用スカルプシャンプー（ボリュームタイプ）は、皮脂による臭いやべたつき・かゆみなどのトラブルにアプローチして頭皮環境を整える効果が期待できる薬用シャンプーです。皮脂の過剰分泌を抑える「ピロクトンオラミン」や肌荒れを防ぐ「グリチルリチン酸ジカリウム」が含まれています。

また、保湿効果がある「豆乳発酵液」も含まれているので、頭皮の皮脂と潤いのバランスをよくしてふんわりボリューム感あるヘアスタイルへ導きます。

ミノンの薬用ヘアシャンプーは、頭皮のうるおいを守りながらかゆみ・フケの原因になる皮脂汚れを落とします。「ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸TEA液」「ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン液」などアミノ酸系の洗浄成分がメインになっているので、マイルドな洗浄力でも余分な皮脂汚れはしっかりアプローチできるのが魅力。

泡立ちもよくすっきりとした洗いあがりなので、適度な洗浄力と保湿力もありつつ爽快感も欲しい人におすすめです。

オクトserapie(セラピエ)の薬用スキンケアシャンプーは、低刺激処方ながら地肌をすこやかに保つ「オクトピロックス」を配合した薬用シャンプーです。油っぽい頭皮が原因で増殖するカビ菌にアプローチするので、フケやかゆみを防ぎ頭皮のべたつきを抑える働きがあります。

洗いあがりはしっとりするので、シャンプー後のパサつきが気になる人におすすめです。

次に、頭皮が油っぽい男性におすすめのメンズシャンプーを3つご紹介します！

サクセスの薬用シャンプーエクストラクールは、泡立ちがよく毛穴の皮脂や整髪剤等の汚れをしっかりキャッチできるメンズシャンプーです。皮膚を整える効果が期待できる「天然ユーカリエキス」も含まれているので、頭皮を清浄しながらすこやかな状態に整えてくれます。

ノズルを軽く頭皮に当てながら塗布するので、わざわざ手のひらに液を出さずに済む手軽さも魅力です。洗浄力が強くさっぱりした洗いあがりということもあり、とくに頭皮の油っぽさが気になる日に使うのがおすすめ。

ウル・オスの薬用スカルプシャンプーは、2種類の成分によって頭皮の皮脂汚れを落と地肌を整えるメンズシャンプーです。「シメン-5-オール」は頭皮に潜むカビ菌にアプロ―チして、「グリチルリチン酸2K」は肌荒れを防ぐ効果が期待できます。

また、アミノ酸系洗浄成分を使用しているため刺激が控えめなのも特徴です。

北の快適工房のモウダス 薬用 シャンプーは、頭皮をすこやかに保つ成分が5種類配合したアミノ酸系薬用シャンプーです。今回は男性向けで紹介していますが、LIPSでは女性が使用した際の口コミも目立ちました。

皮脂汚れを落として地肌を清浄に保ち、乾かした時根元からふわっと立ち上がるような軽い仕上がりになるのが特徴です。そのため、髪のべたつきによりボリュームがなくなっている人やフケ・かゆみが気になる人におすすめ。

油っぽい頭皮の場合、朝きちんとヘアセットしても夕方になると前髪がべたつく人が多いです。もし外出先で前髪が束になったりおでこに張り付いたりする時は、応急処置アイテムを使ってさらさら前髪を復活させましょう。

次に、外出先で前髪が油っぽくなった時の応急処置法を3つご紹介します。

頭皮の皮脂分泌によって前髪がべたついている場合、前髪ではなく地肌にアプローチしないと根本的な解決になりません。そのため、前髪の生え際にドライシャンプーを付けて皮脂を取り除くことが重要です。ドライシャンプーは、外出先で手軽に使えるスプレータイプが主流となっています。

ダイアンのパーフェクトビューティ―ドライシャンプーは、白くなりにくい微粒子パウダーが頭皮の皮脂汚れを吸着してべたつきを防ぎます。香りは、「フレッシュシトラスペア」「グレープフルーツ＆ペパーミント」「フレッシュマンゴー＆ムスク」の3種類展開なので、自分好みの香りを選んで楽しめるのも魅力。

前髪の生え際に皮脂吸着パウダーを付ければ、油っぽさが軽減できます。塗布した直後は濡れ髪のようになるドライシャンプーと比べて、パウダーはポンポン付けるだけで皮脂を吸い取ってくれるのが特徴です。前髪に直接付けられるのもポイント高いですね。

Fujicoのポンポンパウダーは、スティック型のパフから皮脂吸着パウダーが出てくるので、直接前髪にポンポン塗布できるのが魅力です。パウダー自体は白いので、しっかりなじませるようにしましょう。

もう1つ、皮脂吸着パウダーのスプレータイプもあったので紹介しておきます。ルシードエルの髪のベタつきリセットスプレーは、植物由来の吸油パウダーと海草由来の吸湿パウダーが含まれているパウダーインスプレーです。普通の粉タイプと比べて白浮きしにくいのが魅力。

「ドライシャンプーのさっぱり感がほしいけどスプレーだと付けすぎてしまう」「パウダーだと白浮きが心配」という人は、皮脂吸着シートを使うのがおすすめです。シートタイプは直接ふき取るので、量を調節しやすいのが嬉しいですね。

Pure Smile For Girlの前髪さらさらシートは、べたついた前髪をシートでさっとふき取ればサラサラ前髪が復活するというアイテムです。皮脂吸着パウダー入りシートなので皮脂や汗を取ってくれるだけではなく、ふき取った後早く前髪が乾くように工夫されています。

Photo by HAIR

油っぽい頭皮は、そのまま放置すると臭い・フケ・かゆみの原因になります。さらに悪化すると、脂漏性皮膚炎を引き起こし皮膚科通いになることも…。「頭皮が油っぽい気がする」「ちょっと髪がべたつくかも」と気にしている人は、早めの頭皮ケアを心がけることが大切です。