クレンジングクリームとは?
クレンジングクリームは、油分を多く含み保湿力が高いことが特徴。洗い上がりがしっとりしているので、乾燥が気になるときや秋冬にもってこいのクレンジングです。
厚みのあるテクスチャーで、肌への摩擦を抑えてクレンジングできることも魅力。肌にやさしくクレンジングしたい人や敏感肌さんにもぴったりでしょう。
洗浄力はオイルやバームタイプに比べると低いものの、ミルクやローションタイプよりは高め。しかし、油分が多く含まれているため脂性肌さんには向かなかったり、人によっては膜を張ったようなぬるつきが気になったりすることもあるので注意してください。
クリームタイプ以外のクレンジングの人気ランキングは、以下の記事でチェックしてみてください。
監修者 美容皮膚科医 / 表参道美容皮膚科 原宿本院 副院長
三宅真紀(みやけまき)
乾燥は肌荒れ、ニキビ、年齢サインなど肌トラブルの原因になります。乾燥肌の人や空気が乾燥する季節には、保湿力の高いクレンジングクリームがおすすめですよ。
しっとりとした洗い上がりを叶える!自分に合ったクレンジングクリームの選び方
ここからは、クレンジングクリームの選び方を解説します。タイプによる違いや肌悩みに合わせた成分を紹介しているので、自分に合った選び方を押さえましょう。
①拭き取りor洗い流す?使い方に合わせてタイプを選ぼう
クレンジングクリームには、「拭き取りタイプ」と「洗い流すタイプ」の2種類があります。それぞれの特徴を知り、使い方に合わせて選んでみましょう。
「拭き取りタイプ」は、メイクとなじませたあとにコットンやティッシュなどでオフするタイプです。クレンジング後のしっとり感が残りやすく、ポイントメイクを落とすのにも便利。しかし、拭き取る際に肌へ摩擦がかかりやすいというデメリットがあります。
「洗い流すタイプ」は、メイクとなじませたあとにぬるま湯で洗い流すタイプです。「拭き取りタイプ」に比べるとすっきりとした使用感で短時間でメイクオフできます。その分、配合されている界面活性剤が多い傾向にあり、敏感肌の人や肌がゆらいでいる人にとってはトラブルの原因となる可能性があるので注意が必要です。
「拭き取りタイプ」は乾燥が気になる人向きで、「洗い流すタイプ」は皮脂の分泌量が多くニキビができやすい脂性肌さん向き。商品のなかには拭き取りでも洗い流しでも使えるものもあるので、その日の気分や肌のコンディションによって使い分けるのもひとつの手です。
監修者 美容皮膚科医 / 表参道美容皮膚科 原宿本院 副院長
三宅真紀(みやけまき)
気分や好みで選ぶのもよいですが、自分の肌質に合ったものを使うことがとても大切です。
「拭き取りタイプ」を脂性肌の人が使うとニキビや毛穴詰まりの原因となりやすく、「洗い流すタイプ」を乾燥肌の人が使うと肌荒れの原因になりやすいため、注意しましょう。
②肌負担を抑えたいならダブル洗顔不要のものがおすすめ
クレンジングクリームには、クレンジングのあとに洗顔をする必要がない「ダブル洗顔不要タイプ」もあります。ダブル洗顔不要のタイプは、1つでクレンジングと洗顔が完了するので、時短と節約につながります。肌をこする回数が減るので、摩擦を軽減できるのもうれしいポイント。
しかし、落としきれなかった汚れが原因で肌荒れを引き起こしてしまう可能性もあります。しっかりメイクをした日にはダブル洗顔をするのがおすすめです。
③肌悩みに合わせて成分をチョイス
クレンジングは毎日使うものなので、肌悩みに合った成分が入っているものを選びたいものです。ここでは、肌悩みに合うおすすめ成分について解説します。
乾燥・カサつきにお悩みなら保湿成分配合のものを
しっとりした洗い上がりのクレンジングクリームは、乾燥肌さんにぴったりのクレンジングです。とくに、乾燥が気になる人や肌のうるおいをキープしにくくなる40代以降の人は、クレンジングクリームのなかでも保湿成分が配合されたものを選びましょう。
商品の成分表示を見て、以下のような成分が配合されているものをチョイスしてみて。
また、洗顔する回数が多いと肌が乾燥したりカサついたりする原因になってしまうので、乾燥肌さんはダブル洗顔不要タイプがおすすめです。
敏感肌さんは敏感肌向け・低刺激処方のものを
クリームに厚みがあって、肌への摩擦を軽減しながらメイクオフできるクレンジングクリームは、敏感肌さんに適しています。使うスキンケアによって肌トラブルを起こしたり、肌の調子が良くなかったりする人はできるだけ肌への刺激が弱いものを選びたいものです。
敏感肌向けの商品や、使用したときのヒリヒリ感の有無をテストしたスティンギングテスト済み*、さらにアレルギーテスト済み*などの表記があるものを選びましょう。
また、肌が乾燥していると敏感な状態になりやすいので、ヒアルロン酸・セラミド・グリセリン・コラーゲンなどの保湿成分が配合されているかもあわせてチェックしてみてください。
*すべての方にかゆみやヒリヒリ感、アレルギー、皮膚刺激が起こらないというわけではありません
監修者 美容皮膚科医 / 表参道美容皮膚科 原宿本院 副院長
三宅真紀(みやけまき)
敏感肌は、肌のバリア機能が低下している状態です。パラベンなどが無添加かつ低刺激なもので、さらにバリア機能をサポートする働きがある「セラミド」が入っている商品もチェックしてみましょう。
毛穴が気になるなら洗浄補助成分配合のものを
余分な皮脂が毛穴に溜まると、毛穴が目立って見えたり角栓ができてしまったりします。酸化した角栓は黒ずみの原因になるため、日々のクレンジングや洗顔でケアしておきたいものです。
毛穴の黒ずみ汚れが気になる人は、汚れ落ちを助ける成分が含まれているものを選びましょう。異なる働きをする成分がいくつかあるので、代表的な成分をチェック。商品のパッケージなどに成分が記載されていることが多いので、確認してみてくださいね。
主な洗浄補助成分- 酵素(パパイン・リパーゼなど):タンパク汚れを分解。浮かせてオフしやすくする
- AHA・サリチル酸:肌を柔軟にし、毛穴の黒ずみ汚れの洗浄をサポート
- クレイ(ガスール・カオリンなど):余分な皮脂・古い角質を吸着し落としやすくする
④自分にとって使いやすい+αの機能もチェック!
クレンジングは毎日使うものだからこそ、自分にとっての使いやすさが重要です。普段するメイクやクレンジングをするときの環境に合わせて使いやすいものを選びましょう。
しっかりメイクをする人やウォータープルーフのアイライナーやマスカラを使用するなら「ウォータープルーフ対応」のものを、まつ毛エクステをしている人は「まつエクOK」などの表示があるものを選びましょう。
また、浴室でクレンジングをすることが多い人は、「濡れた手で使える」と記載されているものを選ぶと便利ですよ。
監修者 美容皮膚科医 / 表参道美容皮膚科 原宿本院 副院長
三宅真紀(みやけまき)
その日のメイクや使用する環境に合わせたクレンジング選びはとても大切です。メイクが残ってしまうと肌荒れや年齢肌の原因となります。しっかりメイクの日とそうでない日では、クレンジングを使い分けるとよいですよ。
クレンジングクリームの正しい使い方
ここでは、クレンジングクリームの正しい使い方を解説します。
クレンジングクリームの正しい使い方- 適量(さくらんぼ1粒程度)を手に取る
- あご・両頬・鼻・額の5か所に点置きする
- 円を描くようにメイクとなじませる
- オイル状に変化したら洗い流すorティッシュで拭き取る
クリームがオイル状になったのを確認してから洗い流すか拭き取るのがポイントです。アイメイクは、クリームが溶けだしてからなじませると落としやすくなりますが、濃いメイクは落としにくいのでポイントメイクリムーバーを使って、先にオフしておきましょう。
アイメイクリムーバーの人気ランキングは以下でチェック!
監修者 美容皮膚科医 / 表参道美容皮膚科 原宿本院 副院長
三宅真紀(みやけまき)
摩擦による刺激は、肝斑などのシミや肌荒れの原因となります。メイクとクリームをなじませるときは摩擦が起こらないようにやさしく触れましょう。
クレンジングクリームに関するよくある疑問
クレンジングクリームに関するよくある疑問点もチェックしておきましょう。
クレンジングクリームは乳化が必要?
クレンジングクリームは、しっかり乳化させてから洗い流すことが重要です。「乳化」とは、水と油が混ざり合うこと。クレンジングとメイクがある程度なじんできた状態で乳化させると、よりすっきりメイクを落とせます。
クレンジングクリームは、ほかのタイプのクレンジングに比べて乳化させるまでの時間がかかるので、忙しい人にはやや不向き。じっくりと丁寧にクレンジングをしたい人にはぴったりです。
クレンジングクリームに使用期限ってあるの?
使用期限は明記されていない場合も多いですが、クレンジングクリームを含め化粧品の使用期限は未開封で3年が目安です。肌トラブルの原因となる可能性もあるため、使用期限を守って使用しましょう。
クレンジングクリームはオイルを多く含んでいるため酸化しやすく、酸化した油は肌荒れの原因になってしまうことも。開封したら3ヶ月から1年以内を目安になるべく早く使い切りましょう。
クレンジングクリームとマッサージクリーム・コールドクリームの違いは?
クレンジングクリーム・マッサージクリーム・コールドクリームは、それぞれ用途や特徴が違います。
- クレンジングクリーム:油分を多く含んだクレンジングで保湿力が高い。濃いめのメイクも落とせるクレンジング力がある。
- マッサージクリーム:マッサージに必要な肌滑りのよさと適度な粘りをもつクリーム。
- コールドクリーム:マッサージをしながらメイクを落とすこともできる。マイルドな洗浄力で肌への負担が少ない。
コールドクリームについては、こちらの記事でチェック!
監修者 美容皮膚科医 / 表参道美容皮膚科 原宿本院 副院長
三宅真紀(みやけまき)
マッサージ目的であれば、マッサージクリームかコールドクリームが適しています。メイクを落としたければ、クレンジングクリームかコールドクリームを選びましょう。
しっとり肌を目指すなら、クレンジング後の保湿ケアが重要!保湿アイテムの人気ランキングをチェック
クレンジングクリームでメイクをしっとり洗い上げたあとには、保湿ケアが重要です。保湿アイテムも自分に合うものを選ぶとよりしっとりした肌を目指せますよ。以下の記事では、LIPSユーザーさんおすすめの商品を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
乾燥は肌荒れ、ニキビ、年齢サインなど肌トラブルの原因になります。乾燥肌の人や空気が乾燥する季節には、保湿力の高いクレンジングクリームがおすすめですよ。