【ワセリンで唇ケア】おすすめ10選と使い方を解説《塗って寝る・唇パックetc.》【医師監修】

ワセリンとは、商品名ではなく石油を精製した保湿剤のこと。石油と聞くと驚くかもしれませんが、高純度に精製することで肌に刺激となる不純物はほとんど取り除かれているため、体はもちろん唇にも使えます。

期待される効果は、「肌を刺激から守る」「乾燥を防ぐ」のふたつ。

保湿に使用されることの多いワセリンですが、ワセリンそのものに保湿成分が入っているのではなく、肌に塗ると表面に作られる薄い油膜によるもの。

膜が張られることで肌から水分が蒸発するのを防ぎ、潤いを保つ役割を果たしてくれます。

ワセリンによって作られた薄い油膜は、衣類などの摩擦や空気中のホコリといった刺激から肌を守ってくれます。

軽いすり傷、切り傷、やけどに塗るほか、ランニング時にウェアと肌が擦れるのを防ぐのに使ったり、赤ちゃんのおむつかぶれを防ぐために塗ったりといった目的で使われます。

乾燥や日焼けなどの外部刺激で荒れてしまいやすい唇のケアにも適しており、皮むけ、ひび割れ、口角炎の切れ目などの保護に使えます。

基本的にはワセリンで副作用があることはほぼないとされています。

大量に体内に摂取した場合は吐き気や下痢などの症状を引き起こすかもしれませんが、口に付いたワセリンが少量口に入る程度であれば問題ありません。肌や唇に塗る際もほとんど副作用はありません。

ただし、ワセリンに限った話ではないのですが、肌や唇が敏感な場合は、肌に合わずかぶれなどの違和感を覚える方もいるようです。肌や唇が敏感な方は念のため、使用前に二の腕でパッチテストをすると良いでしょう。

また、傷の保護に使えるといっても、深い刺し傷、やけどで水疱（水ぶくれ）になっているときなどは医療機関で見てもらうようにしてください。

ワセリンの種類は、純度別に「黄色ワセリン」と「白色ワセリン」に分けられます。

石油を高純度に精製したものがワセリンですが、その中でも黄色ワセリンは比較的純度が低いもので、ドラッグストアなどで手に入れやすくリーズナブルな価格が特長です。

一方、白色ワセリンは精製度が高く、より不純物を取り除いているワセリンです。不純物の含有量が少ないことから肌が敏感な方にもおすすめされているアイテムで、医療機関でも使用されているのはこちらのワセリンです。

白色ワセリンの純度を更に高めたものに、プロペト、サンホワイトがあります。保湿という面では差はありませんが、肌への刺激という点では純度が高くなるほど少なく、その分価格も高くなります。

ワセリンは、形状もさまざまなものが発売されています。

手や唇に取りやすいチューブ状で伸びが良いテクスチャーのタイプや、置きやすいジャータイプで唇から体までたっぷり塗れる大容量など、用途に合わせた形状を選ぶようにしましょう。

日本で販売されているリップクリームの多くはワセリンが含まれていますが、唇荒れ対策には、特に不純物が少ない純度が高いワセリンが使用されたアイテムを選びましょう。

純度が低く不純物が多いワセリンを使うと、人によってはかぶれなどの副作用が起こるケースがあります。ここからは、LIPの口コミで人気のおすすめワセリンをご紹介します！

天然の白色ワセリン100%のリップアイテム。従来の白色ワセリンより不純物が少ないため、赤ちゃんから使うことができます。斜めカットになっているチューブの先端が、唇にフィットして塗りやすいのも嬉しいポイント。

ワセリンと聞くとこのブランドを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか？ちなみに、ワセリンは保湿剤の名称で、ヴァセリンはユニリーバのブランド名です。

比較的硬めのテクスチャーですが、唇に乗せるとスーっと馴染んでいきます。

唇の表面をコーティングして潤いを逃がさないというワセリンの機能はそのままに、唇をほんのりピンクに彩るタイプのリップ。

ほのかな香りも付いていて、ハッピーな気分でリップケアができますね♡

ヴァセリンのボディケア「オリジナル ピュアスキンジェリー」をミニチュアにしたようなパッケージのこちら。縦横たったの約3.5cmのミニタイプで、持ち運びにぴったりです。

全身用と比べるとリップのほうが精製度が3倍高く、唇向きに作られているそう。指でたっぷりすくえるので、寝る前のリップパックにもおすすめ！

ワセリンの中では刺激が少なめのピュア100%の白色ワセリンリップ。唇に触れる部分がシリコン製でできており、肌あたりの柔らかさが嬉しいですね。

柔らかくて伸びがいいワセリンなので、塗りやすくストレスフリーに唇を守ってくれます。

白色ワセリンの純度をさらに高めたサンホワイトは、赤ちゃんや敏感肌の方におすすめ。お肌の保護や、ひび割れ、水仕事や日焼け後の乾燥対策や化粧下地など、さまざなな用途で使うことができます。

入手できるお店が限られているので、公式サイトで販売店情報をチェックするか、オンラインで購入しましょう。

リップ同様、白色ワセリン100％のベビーワセリン。大人も、赤ちゃんも、顔や唇、全身に使えます。

ワセリンと聞くと重めのテクスチャーを想像しますが、こちらは特に柔らかいので簡単に伸ばすことができます。程よいサイズのチューブタイプなのも、使いやすく衛生的で嬉しいですね◎

ワセリンの中でも比較的純度が高い白色ワセリンを代表する商品のひとつ。

刺激の少なさはもちろんですが、こちらもベビーワセリン同様に柔らかくて伸びの良いテクスチャーが好評の理由！広範囲のボディケアにも使っていただきたいアイテムです。

乾燥の季節になると、ドラッグストアの店頭の目立つところに並ぶこちらは、ワセリンの定番といっても過言ではありません。

かなり重めのテクスチャーの黄色ワセリンなので部分使いがおすすめ。白色ワセリンよりは純度が落ちますが、唇にも使えます。200gという大容量で高コスパなのも嬉しいですね！

ベビーワセリン同様に新生児にも使える純度100％の白色ワセリンで、赤ちゃんのお風呂上りにササッと塗れる伸びの良さが特長。

こちらもチューブタイプで衛生的で、大容量だと余らせてしまうという人にもちょうど良いサイズです。

乾燥による唇荒れが気になるときは、「美容液+ワセリン」のWケアがおすすめ。美容液で角質に栄養を届けたあと、ワセリンでフタをしてあげましょう。

1. 唇の美容液で水分や美容成分を補う
2. ワセリンで水分・美容成分の蒸発を防ぐ

強い摩擦は唇荒れの原因になります。リップを塗るときはやさしくポンポンと塗ることを心がけましょう。ワセリンリップは、アイテムによって伸びが悪いものがあります。硬めのワセリンを無理やり唇に伸ばすと刺激になりますが、やさしくポンポンと叩くことで過度な摩擦を抑えられますよ◎

また、ワセリンを大量に塗るとベタベタしすぎてしまうので、リップは薄くこまめに塗ることを心がけて！

リップ美容液おすすめ22選プチプラ・デパコス【色付き・夜用】唇の縦ジワや乾燥をケア！効果的な使い方も

唇の乾燥がひどいときのスペシャルケアとしてすすめたいのが、ラップを使ったワセリンパックです。やり方も簡単ですし、おおよそ5分程度で終わるのでぜひ隙間時間に試してみて♡

1. ホットタオルで唇を温める
2. 綿棒で唇の皮むけを取り除く
3. ワセリンを唇にたっぷりと塗る
4. 唇にラップを貼り、5分放置する
5. ラップを取り、ワセリンを唇になじませる

パックをする時間が長すぎると蒸れてしまうので、きっちり5分を守るのがポイント！ラップを外した後ワセリンをなじませるとき、指を唇の上でくるくると動かしながら塗ることで、マッサージ効果も期待できます。

また、ワセリンを塗る前に唇美容液を塗るのもおすすめです。

乾燥や栄養不足などにより起こってしまう皮むけは、リップクリームを使ってケアしてもなかなかよくならないということも。そんなときにもワセリンは活躍します！

1. 唇の汚れを拭き取る
2. 唇をコーティングするように少し厚めにワセリンを塗る

皮むけをまるごとコーティングするように、少し厚めにワセリンを塗るのがポイントです。ただ、一気に多くの量を塗るとベタベタしすぎしまうかと思うので、少量を少しずつ重ねるように塗るのが正解。

唇に古い角質が残りザラザラ・ガサガサしているときは、スクラブで角質を除去してあげましょう。自宅にある砂糖とワセリンを混ぜれば、即席スクラブの完成！ただし、スクラブはやりすぎるとバリア機能が低下し、乾燥や唇荒れが起きやすくなるので注意してください。頻度は2週間に1回か、多くても1週間に1回程度がおすすめです。

1. ワセリンと砂糖を1:1の割合で混ぜる（量はティースプーン1杯程度）
2. ワセリンと砂糖がよく混ざったら、唇の上に乗せてマッサージする
3. ティッシュか水でスクラブを拭き取る
4. 残ったワセリンを唇になじませる

スクラブで唇をマッサージするときは、指で円を描くように“くるくる”動かします。あまり力を入れすぎると唇にダメージが加わってしまうので、指にはあまり力を入れず優しく行いましょう。

唇が荒れているときは、口紅がキレイにのらないですよね。そんなときは、下地にワセリンを使うのがおすすめです。

1. 唇の水分や油分をティッシュで抑える
2. 唇の荒れがコーティングできるくらい、できるだけ薄くワセリンを塗る
3. ワセリンの上からリップメイクをする

ワセリンを塗るとき、リップブラシを使うことで塗りムラのないキレイな仕上がりになります。ベタつきが気になるときは、ワセリンを塗ったあと軽くティッシュオフしましょう。

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できるだけ唇が荒れてしまうことがないように、ワセリンを使う際の注意点を解説します。

ワセリンだけで保湿することもできますが、どちらかというとコーティングする効果のほうが高いです。加えて、リップ美容液を使わずワセリンだけを頻繁に使うと、角質の水分は少ないのに唇表面の油分は多い、いわゆる“インナードライ”の状態になってしまうことも。

インナードライは、バリアが低く唇が荒れやすい状態です。血色感のあるぷるぷるリップを目指すなら、リップ美容液のプラスαとしてワセリンを取り入れるのがおすすめです。

ワセリンは、紫外線にあたると酸化のリスクが高まります。また、高温のところで保管すると雑菌が増える可能性も。そのため、ワセリンはなるべく早めに使い切り、保管するときは光の当たらない涼しいところで保管してください。

唇にワセリンを塗りすぎると、ベタべタしてしまい使用感が劣ります。また、ワセリンにホコリが付き唇のかゆみや不快感になることも。ワセリンは薄く塗って、乾燥が気になったときこまめに塗るようにしましょう。

ワセリンを塗ると油焼けするのではないか、という誤解が広まっています。その油焼けとは、油の中にある不純物が紫外線によって酸化することで起きる現象のこと。しかし、今出回っている多くのワセリンは純度が高いため、日焼けや色素沈着の心配はほとんどありません。

ただ、純度の低いワセリンを使うことで油焼けのリスクが上がることも...。そのため気になる方は、純度が高い「白色ワセリン」や「サンホワイト」を選ぶのがおすすめ。いずれにしても日焼け止めの効果はないため、外出する際はUVカット機能のあるコスメを唇にも使うと良いでしょう。

ワセリンを塗って唇が荒れることは基本的にはありませんが、ワセリンの油分のみを塗り続けていると、水分不足で乾燥してしまい荒れてしまうことがあるようです。そのため、ワセリンを使うのと同様にリップクリームを使い、保湿ケアを行いましょう！

また、日頃の食生活が乱れていたり睡眠時間が不足していたりすると、肌と同様に唇も荒れることがあります。

さらに、ワセリンに配合された添加物が合わないことで、唇の調子が悪くなっている可能性もあります。ワセリンは薄く塗るようにして、それでも調子が悪い場合はワセリンの使用を中止しましょう。

口角炎やヘルペスなど唇の状態がひどいようであれば、自分で対処せずに皮膚科を受診されることをおすすめします。

腫れやかゆみ、ヒリヒリなど唇に違和感を感じた場合は、すぐにワセリンの使用をやめ、すみやかに医療機関を受診しましょう！その際、使用したワセリンや思いあたる化粧品を持参すれば、医師や薬剤師さんからアドバイスを受けられるのでおすすめです。